建設現場で活躍するコンクリートポンプ車

鉄筋コンクリート造の建設現場では多くのコンクリートが使われます。建築ではRC造の建物に使われ、土木では堤防や擁壁、ダムなどの主要材料として使われます。コンクリートはセメントに砂利と砂、及び、水を混ぜてつくられます。セメントに水を混ぜた段階ではドロドロとして固まっていませんが、セメントと水の化学反応により約一日で所定の半分の強度を発揮し、一月ほどで所定の強度に達します。

コンクリートは圧縮に強く引っ張りに弱い性質があります。そのため多くの場合、鉄筋で補強されて使われます。鉄筋は引っ張りに強く、構造物にかかる引っ張り力を負担します。コンクリートはセメントに水を入れた状態で、固まらないようにミキサー車で工場から現場まで運ばれます。

工場から現場までの移動時間は基準が決められていて、現場からあまり離れた工場のコンクリートは使えません。ミキサー車は現場まで固まっていないコンクリートを運ぶまでが役割です。ミキサー車が運んできたコンクリートを現場のコンクリートを流し込む地点まで送り出すのがコンクリートポンプ車の役割です。以前はミキサー車から作業員が一輪車でコンクリートを運び打ち込んでいました。

コンクリートポンプ車にはポンプと折りたたみ式のブームが搭載され、ミキサー車のコンクリートを現場で流し込みます。コンクリートが固まり始めるまでの時間は短く、コンクリートポンプ車の操作は機敏さが要求されます。一度固まったコンクリートを元へ戻すことはできません。

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